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2007年11月26日 (月)

第三話 チョコ君登場

連休中土木のおじさんはうさぎ小屋の改修工事をしました。大工仕事の苦手な、おじさんが作った小屋は欠陥だらけ、その欠陥のひとつである、雨の日に閉めることができる脇のとたんドアをあまりにも大きく作りすぎてしまい、ベランダの策に引っかかって半分しか開閉できないことでした。

その影響でせっかく冬の暖かい太陽が、扉のせいで翳ってしまう、おじさんは子うさぎ達にもっとあったかい太陽を与えてあげるため、大きく作りすぎたドアを改修しました。いんちき大工のおじさんにしては、それなりにうまく行き、今日おじさんが小屋に着くと、みんなうれしそうに太陽の中、ひなたぼっごをしていました。おじさんはそんな子うさぎの姿をみてとてもうれしくなりました。

Tyatya

「おはよー、君達」 おじさんは、みんなに声をかけて小屋の中を覗き込みそこでボーゼン(汗

その巣の汚れ具合といったら、それはそれはすさまじいこと、ララ、チョコだけならトイレとケージ内の掃除だけで、あとはほとんど軽い掃き掃除でおわりなのですが、成長した子うさぎ達は容赦なく小屋の彼方此方におしっこウンチの嵐、おまけに前の日におじさんが生野菜をあげすぎてしまったせいで、処かしこに下痢弁がこびりついて固まっており、おじさんは5分間小屋の前で、土木のおじぞうさん になってしまいました。

Ojizousan

土木のおじぞうさんじゃなくて、おじさんはしばらくしてぴょんぴょん飛び跳ねている子うさぎを見つめ

「、、、可愛いから、、、いっか、、、それに俺が野菜をあげすぎたのも悪いし、俺のせいだから、、」

そう言いながらバケツの水とデッキブラシを用意して、ごしごし小屋の掃除をはじめました。B型のおじさんは、普段は掃除などだいきらいなのですが、一度火が付くととことんやらないと気がすまない性質の持ち主で、今日は前々から考えていた巣箱の整理にも、思い切ってかかることにしました。

小さな子供達が無事育った巣箱を、おじさんは静かにながめ、「ごくろうさん」と巣箱に声をかけ中の巣材をとりだしはじめましたが、中を見て思わず、「ぐえ、!」おじさんの額には青い線が数本、、、子うさぎとはいえ長い間たまったおしっこや糞でなかはすさまじいことになっているではありませんが、しばらくおじさんは巣箱の前で呆然としていましたが、無邪気に遊ぶ子うさぎたちに目をやって、

Cimg1356

「かわいいから、、、」また、そう自分に言い聞かせると、せっせと掃除を始めました。

おじさんは巣箱の掃除を終え、それを冬の寒さ対策のために巣材を引いて新しい場所に配置しました。

新しい配置になるとさっそくララと子うさぎ達が得意の偵察活動、「なんだこれ、なんだこれ、、」みんなで散々調べた後、納得がいったのかララはその上に飛び乗り、子うさぎ達は巣箱に入ったり出たりすっかり楽しそうな遊び場にしはじめました。その姿をしずかに眺めたあと、おじさんは二階のチョコに声をかけました。

「ごめんなーチョコー、下は大変なことになってんだよー」

Cimg1202mm

おじさんが声をかけると、チョコはおじさんが寒さ対策で作った箱の上から飛び降りておじさんのもとに走ってきました。チョコは勢いあまってとまれず、30センチくらいすべって、おじさんの前を通り過ぎ、あわててもどってくる、おじさんはそんなチョコのスライディングを見るのが大好きでした。

チョコの小屋の中はとても綺麗で、おしっこや糞もケージの中にあるトイレにしてくれる、彼はとても手のかからない子でした。おじさんはチョコの頭をなでながら、「君は本当に手がかからないなー」うれしそうにチョコの頭をなでながら、チョコが初めて会社にやってきたときのことを思い出していました。

Chokokun

ララは家族に加わってしばらくの間、おじさんの自宅マンションのエントランス、おじさんに言わせるとべランダにケージとダイソーでそろえた、おじさん自慢の2000円のサークルで過ごしていましたが、抜け毛がひどく、隣近所に迷惑がかかってしまうことから、おじさんの会社に引っ越すことになりました。

おじさんの会社の隣には風とおしのよいタイヤ置き場があり、その一階部分におじさんはケージと手作りの小屋を造り、そこででララは暮らすことになったのですが、会社がおわって誰もいなくなるとララは寂しさからか、何度も脱走を繰り返してしまいました。

おじさんはそのたびに小屋を改造するのでしたが、ダイソーでそろえたフェンスネットの上にすのこを掛けたみすぼらしい小屋など、プライドの高いララには耐えられないのか、朝おじさんが出社すると、ある時は小屋の入り口、又ある時は小屋の屋根の上など、ララは何食わぬ顔でちょこんと座っているのでした。おじさんはそのたびに、ぼーぜんと小屋の前で動けなくなるのでした。

おじさんは思い切ってララの小屋の大改築を決意、ケチってダイソーだけでなく、今度は近くのホームセンターも使って、見事な小屋をおじさんは完成させたのでした。それ以来ララは新しい小屋がきにいったのか深夜の脱走はしなくなりましたが、ある雨の夜、おじさんは会社で一人ぼっちでいるララのことを思うと不憫でしかたありませんでした。

Cimg0441

おじさんは、ララのためにお友達を探して一緒に住ませて上げたい。それからしばらくの間そのことで頭を悩ませていました。そしておじさんはララを買ってきたショップに足を運びました、そこは大きなチェーン店だったのですが、驚いたことにララを買ってから二ヶ月、その当時ララと一緒に売り出されていた、うさぎさんたちはみんなショップの主のように、店の小さなケースのなかに閉じ込められ、糞尿まみれになって横たわっていたのでした。

おじさんがそのこたちを不憫に思いながら静かにながめていると、セールススマイルのお姉さんが今度はコンビを組んで近づいてきて、一羽のネザーランドの子を指差して、

「この子もとってもいい子なんですよ~☆、ララちゃんとも、と~ても仲良しだったんですよ~」そういいながら二人そろってダブルセールスビームを放ってきました。おじさんは思わずそこにいた可愛いネザーランドの男の子を買って帰りそうになってしまいましたが、気がつくと御財布を会社に忘れていたことに気が付き、セールススマイル姉さん達の脅威から逃れたのでした。

会社にもどったおじさんは、ネットでホーランドロップ格安などと検索、そこで多摩のはずれにある小さなうさぎさん専門店を見つけました。 おじさんの会社からは、かなり遠い店だったのですが、思い立ったら動かなければ息が出来なくなってしまうサメのようなおじさんの身体は、勝手に勝手に車でその多摩のはずれに向かっており、気が付いたら店の前に立っていたのでした。

おじさんははじめその店の小ささに、来るんじゃなかった(汗。  そう後悔しながら、中に入っていきました。「こんにちわー」おじさんが、土ぼこりとよれよれになった作業着姿の土木ファッションでお店に入っていくと、中には、きれいな装いの若夫婦が、小さな子うさぎを抱きながら、店長らしき人と話をしていました。そしていっせいにみんなで私の方を見つめると、さすがは動物を心から愛する方々らしく、やさしい笑顔でおじさんに 「こんにちわー」とあいさつを返してくれたのでした。

店長と思われた人は、長髪をバンダナでおおい、細面な笑顔は何処となくウサギさんを創造させる人でした。 おじさんは、やはりうさぎさんのブリード販売をするくらいの人は、どことなくウサギさんに似てしまうのかと、驚いていましたが、そこでもろもろの事情を店長に話したところ、店長は「別に一羽で飼ってても良いんじゃない」「もともとうさぎは単独で行動する動物だから、寂しいなんて人間の思い込みだよ」あっけらかんとそういって、別のお客さんと話をしはじめました。一見つっけんどな店長さんでしたが、おじさんは何としても売りつけてやろうとセールスビームをばしばし飛ばしてくる、大きなチェーン店の御姉さんとはまったく違うことを言っているのにびっくりさせらました。

それでもおじさんは店長に食い下がりあれこれ質問をしたりしていると、店長ははじめ屋外でうさぎを飼っていることが気に入らなかったようなのですが、おじさんの人柄をなんとなく受け入れてくれたらしく、店の入り口付近で座っていた茶色いホーランドロップを指差して

「この子は本当はブリード用に売るつもりはなかったんだけど、」そういってその男の子をおじさんに触らせてくれました。

Cimg0605mm

他の子には値札がついているのに、その子だけは値札がなく、おじさんが手をそっと入れて触ってみると、もっとさわって、もっとさわって、と、人懐っこく擦り寄ってくる。おじさんはそのなつっこさに驚かされてしまいました。

人懐っこいといわれていたララは私達が触ろうとするとすぐに逃げてしまう。それなのにその子は触られている時、幸せそうに目をとじて、おじさんにも分かるよう「きもちいーーーー」という顔をしていました。

Choko2

「もしも、お客さんのところのうさぎちゃんの父親にするなら、こういう気性のよい子を選ばなきゃだめだよ」そういって店のカウンターごしに店長は微笑んでいました。

店長はおじさんに、「その下のほおにパンダちゃんみたいな子がいるでしょ、その子なら女の子だけど、里親募集中だからつれていっていいいよ」そう話しておじさんにさわってごらんと、合図しました。

その子はびくびくしており、おじさんは出来る限りゆっくり手を近づけて、頭をなでてみました、子供のころよほど恐い経験があったのか、その子はひどくおびえており、おじさんはとにかく脅かさないように優しく話しかけながら、頭をしずかになでてあげました。その姿を見ていた店長は、静かに「あんたみたいなお客さんなら、その子も心ひらくんじゃないかな」そうつぶやいたあと、「ケージごとつれていきいなよ、お金は要らないから」そう言って微笑んでいました。

そうは言われても、おじさんは小屋の準備も出来てないし、ララと一緒にその子を入れたりしたら、気の強いララにどんな目に合わされるか分からない、おじさんは飼うなら、いつかララのだんなさん候補になれる子、という考えがあったので、店長にそのことを告げると、店長は「それじゃさっきの茶色い子、売るつもりはなかったけど、あなたなら5000円でいいよ」そういってうれしそうに微笑んでいました。

おじさんは、しばらく考えこんでいましたが、この子を迎えにこれる環境ができたら迎えに来るからと店長に話してショップを後にしました。

帰りぎわにおじさんは、また茶色い男の子をなでると、その男の子はうれしそうにじーっとしていた、そしておじさんが「じゃあね、またね」そう話して手を離すと、とてもさみしそうにおじさんを見つめるのでした。おじさんは帰りの長い道のり、その子の顔が頭から離れませんでした。

Mini

もどってから数日、おじさんは茶色い男のこのことを忘れることが出来ず、過ごしていたましたが、ある日、ララを見に来たおじさんの長女が、「パパ今度は茶色い子がほしいね、ララの名前は私が考えたけど、こんどは弟のこーちゃんがチョコにするっていってるんだよ」ニコニコしながらおじさんに話しかけました。

「茶色い子?」

「、、、、お、お告げだ、、、これはお告げに違いない」

頭の中で茶色いホーランドが忘れられないおじさんにとってその言葉はまさに天のお告げに聞こえてしまったのでした。

「ちゃ、茶色い子って、どうして茶色い子なんだ?」おじさんはびっくりして長女に尋ねましたが、長女はきょとんとした顔で、「どうしてって、茶色がかわいいから。」そう答えました。

「茶色い可愛い子いるんだよ、よし、お母さんに内緒で買って来ちゃおうか」

おじさんは、あれこれ考えていた悩みが吹っ切れたような気がして、すぐにショップの店長に電話で、「その茶色い男の子お盆があけたら迎えにいきます。」そう約束したのでした。

数日後、おじさんはその茶色いうさぎのことを奥さんに話すと、奥さんはあきれてはじめ反対していましたが、おじさんが長女から聞いたお告げの話を汗だくになって熱弁すると、呆れ顔で了承、そしてお盆明けそうそうおじさんは、茶色いホーランドのいるお店に向かったのでした。

おじさんが車を止めて、ショップの入り口に歩いていくと、ガラス越しに茶色い男の子がじっとこっちを見ていました。

「チョコ君」おじさんはその姿を見たとき、たまらない感動をおぼえ、足早にチョコに向かって歩いていきました。

チョコの頭をなでながら、おじさんはチョコがやって来た時のことを思い出していました。そしておじさんの下で静かにしているチョコにそっと語りかけました。

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「最初は反対したおじさんの奥さんも、いまでは君が可愛くてしかたないらしいぞ、ずっと友達でいような、いつまでも長生きするんだぞ。」

おじさんはそう語りながらチョコの頭をやさしくなでつづけました。

チョコが静かになでられている間、一階ではチョコの子供達が、がっつんがっつん、大好きな麦にむさぼりついていたのでした。

Cimg0629mini 
チョコ君、いやーんのポーズ^^

つづく

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コメント

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ブログを拝見させていただきまして、是非とも協力をして
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当サイトは「ブログで繋がるコミュニケーション」をテーマに
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是非、御願いします。こちらのサイトです。
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なお、こちらのミスで謝って、再度、ご連絡をした場合。
また、全く興味のない方は削除されてください。

投稿: magazinn55 | 2007年11月27日 (火) 03時34分

突然申し訳ありません。
ブログ専門検索&コミュニティサイト「ぶろぐひろば」です。
http://bloghiroba.com/blog/
貴サイト様を拝見し、是非当サイトに参加いただきたいと思いコメントさせていただきました。
出来て一年たらずの未熟なサイトですが是非ご参加をご検討ください

投稿: ぶろぐひろば | 2007年11月27日 (火) 11時58分

p-netbankingさま、お誘いありがとうございます、なかなかリンクの設置し方がわからずもがいておりましたがどうにかリンクも設置できて、登録させていただきました。これから先どうぞよろしくおねがいいたします。

ぶろぐひろばさま
とっても楽しそうなサイトで登録させていただけて感謝しております。お誘い本当にありがとうございました。開設から一年でこれだけのひろばになされるなんて、とても感心させていただきました。これからも末長くよろしくお願いいたします。

投稿: 土木のおじさん | 2007年11月29日 (木) 00時28分

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