カテゴリー「おじさんとうさぎ」の12件の投稿

2010年9月14日 (火)

第二話 運命の出会い

「おはよー、ララ、チョコ、チビたちー」

土木のおじさんは、いつものように声をかけながら、うさぎ達に近づきました…

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みんなの小屋は見事な二階建てハウス…、それは今まで大工仕事などしたことが無かったおじさんが、あれこれ少ない知恵をしぼって完成させた、自称豪華ハウスでした。

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おじさんはそんな小屋を満足げにながめたあと、ララと子供達のいる一階を覗き込みました。

子供達はララから教わったのか、大きなララ用の給水ボトルにみんなでへばりついて、おいしそうに、カラカラとお水を飲んでいました。

Cimg1358

おじさんはみんなが集まって飲んでいる給水ボトルの脇にある、小さな子供用のボトルに目を向けると、ふっと小さなため息をつきました…

「これ、必要なかったんだ…」 

それは、おじさんが子供達のために、一生懸命あちこちのペットショップをかけずり回って、やっとの思いで見つけた小さな給水ボトルでした…

「君達…せめて、一回くらい使ってくれても…とほほ~」

おじさんは誰も使ってくれなかった給水ボトルをさみしげに取り外しすと、自称豪華うさぎハウスの二階に目を向けました…

そこには一羽の茶色いホーランドロップうさぎが…

Chokokun

「おはようチョコ…君は相変わらず可愛いな…」

それは子うさぎたちのお父さん、チョコ君でした…、土木のおじさんはうさぎハウスの前にある大きな箱に腰を下ろすと、チョコがはじめておじさんの元へやってきた時のことを思い浮かべていました…

第三話チョコ君登場へ

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Chokokotoba_3

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第一話 おじさんとうさぎ

おじさんとうさぎ 

土木のおじさんの会社に、可愛いホーランドロップうさぎの赤ちゃんが誕生しました…

それは、とってもかわいい~、6羽の赤ちゃんでした。土木のおじさんは毎日子うさぎ達に会うのが楽しみで、会社に出社していました。

Syuugou_2

「おはよー、みんなー、土木のおじさんが来たぞー」 

おじさんはうさぎ小屋の前に行くとき、必ずそう言いながら、ゆっくり近づいていきます…
なぜかというと、以前おじさんがそーっと近づいて小屋の中を覗いた時、中であくびをしていた、お母さんうさぎのララがびっくりして、逃げてしまったからでした…。おじさんは、それ以来毎日うさぎさんたちを、驚かせないよう声を掛けるようになったのでした。

おじさんが近寄ると、みんな大騒ぎ、なかでもお母さんうさぎのララは、おなかがペコペコで待ちきれず、おじさんが小屋を入り口を空け、ご馳走をくれるまで、おじさんにへばりついてくるのでした。

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「ララ、どき なさい」おじさんは、興奮しているララをよけながら毎日ペレットと牧草、それに大好物の麦とフルーツを、みんなにあげるのでした…

Tketiyototyatya

赤ちゃんうさぎは平成19年10月29日、おじさんが作った巣箱で誕生しました…、全部で六羽、赤ちゃんたちはみんな元気に成長していました…。

「おーチビたちー、来たかー」

おじさんはチビうさぎたちをなでながら、おじさんの会社で作っているもぎたて野菜を、あげるのが楽しみでした。

Mamato

 今日は新鮮無農薬のサンチュとおじさんが前の晩にスーパーでもらってきたかキャベツのご馳走です。子うさぎ達は小屋の中にあるケージの下の隙間から、ぞろぞろと出てきてうれしそうに、新鮮な野菜をほおばりはじめました…。

「そんなに慌てなくても、サンチュはたくさんあるんだからね、君達…」

おじさんは子うさぎ達を幸せそうに眺めながら、お母さんうさぎのララが、おじさんの会社にやってきたときのことを、思い出していました…

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おじさんの会社に今では素敵なママになっているララがやってきたのは、2007年の6月、おじさんは家族でラーメンを食べに行く途中、その近くのペットショップにふらっと立ち寄りました…。

熱帯魚コーナーや可愛いワンちゃんたちをボーっと眺めたあと、おじさんはふらっと、うさぎやハムスター、小鳥達の売り場に入っていきました… 

今ふりかえっても、何であの時、あのペットショップの中のうさぎや鳥のいる場所に足を踏み入れたのか不思議でなりません、なぜかというと、おじさんは昔からペットショップの中でも鳥やうさぎのいるコーナーのムワっとした感じの空気が大嫌いだったのでした…。

そんな嫌いだったうさぎさんコーナーに、長女を連れてさまよいこんでしまったおじさんは、そこで特売3980円と札の付いた、白い耳のたれたうさぎを目にして驚きの声を上げました。

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「なんだ、このうさぎはー!?、みっ、耳が立ってないぞーー!!」

土木のおじさんはロップイヤーうさぎを生まれて初めて見てしまったのでした… 

おじさんが驚きに目を丸くしていると、そこへ見事な作り笑いを浮かべた、セールススマイルのお姉さんが現れて

「この子ですか、昨日まで1万以上したんですよー、性格もと~ってもやさしくて、いい子ですよー」

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優しい声でつぶやきながら、白いうさぎをそっと抱きかかえ、ひざの上でやさしくブラッシングを始めたのでした…

「なっ、なっ、なんと~!?うさぎのくせに人になついているぞ~!!」

おじさんの驚きの顔を見たショップのお姉さんは、目をギラッと輝かせると…

「お嬢ちゃん、可愛いでしょ~、ほら、抱っこしてあげて~」

横目でおじさんにセールスビームを発しながら、おじさんの長女のひざの上に、白いうさぎを乗せました…

「かわいい~、パパ、この子、すっごく可愛い~…」

長女は満面の笑みで、おじさんの事を見ました…と、それに続けとばかりに

「ねえ、可愛いでしょう、お嬢ちゃん…」

長女の横にいたショップのお姉さんは、今度はフルパワーのセールスビームをおじさんめがけて発射してきました…

「…うっ!」

  

それからどれくらいたったでしょう…、自宅マンションに帰宅したおじさんは思わずハッとしました…

何と、おじさんの三人の子供達の横に、一羽の白い耳のたれたうさぎさんが加わっているではないですか!

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「あれーー?何でーー!?」

大声をあげたって時すでに遅し…、おじさんは、ショップのお姉さんが発したセールスビームの恐ろしさに、そこで気が付いたのでした…。

うさぎさんの名前をめぐって、長女と長男が大喧嘩をしていました…おじさんはそんな二人の横で、呆然とたたずんでいました…

うさぎさんの事などまったく知らないおじさんに、はたして、ちゃんとうさぎさんが飼えるのか、土木のおじさんは、両手でごしごし顔洗いをしている白いうさぎさんを見ながら、思わず青ざめていたのでした。。。。

Gyoe

つづく

第二話へ

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2008年1月 7日 (月)

#12 お正月とうさぎ

2008年ネズミ年のはじまりです

みなさま新年明けましておめでとうございます^^

さてさて、おじさんとうさぎさんたちのお正月はともうしますと、おじさんの正月がお年始やら何やらで忙しく、うさぎさんたちはかなり寂しい日々を送らされてしまっていました。

おじさんの会社のララ、チョコ、それにロバートデニ子におじさんの実家から戻ってきたココ君、かわいそうにこの子たちは、お正月の間大好きなサンチュももらえず、出先から戻ったおじさんから夕ごはんの牧草とフェレットをもらえるのみ、おじさんもふだんよりたっぷりあげていたのですが、食べざかりの子供たちに食いしん坊のララにとっては、かなりひもじい暮らしを強いられていました。

またチョコ君もおじさんが小屋につくと

「遅いよー!おじさん!」

そんな顔をしながら、餌箱を口でくわえてカンカンたたいたりするのでした。
ただ、おじさんはそんなチョコの賢い行動が実に気に入っており、心のどこかで、おなかをすかせてやるのも楽しいかな、なんてひどいことを思っちゃったりしていました。

話は少しさかのぼりますが、おじさんの実家へ里子として旅立った、ココ君ですが、ある日ダンボールに入れら、おじさんの元へ戻されてしまったのした。

理由はココと一緒に引き取られていったオレオちゃんが女の子でココがどうやら男の子だと判明したある日、ませたプレイボーイのココ君が兄弟のオレオの上に乗って、愛のランバダダンスをしてしまったのでした。まだまだ子ウサギのココとオレオでは、赤ちゃんなんて生まれないのですが、実家では未曾有の大騒動。

結果、ランバダダンスを踊ってしまったココが、追い出される羽目になってしまったのでした。

しかしおじさんにとってそれは想定内にあったので、おじさんはそっとココを受け取って膝の上でたっぷり抱っこをしてお母さんのララのもとに、もどしたのでした。

またココとは別に、おじさんの家には、今月おじさんの会社の会計士の先生のお宅に里子として旅立つ予定の茶々丸と、おじさんの奥さんが生まれた時から大のお気に入りだった、竹千代君が二人仲良く過ごしていました。

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この二人も会社にいる兄弟同様、すこしさびしいお正月をすごさせられていました。

朝早くからお年始参りに出掛けては、夜遅ーく戻ってくるおじさんたちの家族、そのため竹千代も茶々丸も、かまってもらうことなく静かに日中おじさんの自宅のベランダで二人退屈そうに生活していました。

「おー竹チ、茶々君、遅くなってごめんよー」

おじさんは夜中に帰宅すると、外で寒そうにしている二人を室内に入れてあげ、冷たくなった二人をおじさんの膝の上に乗せしばらくの間、頭をなでながら温めてあげるのが、ここしばらくの日課でした。

竹千代と茶々丸もいつもなら抱っこを嫌がるのですが、その時だけはおじさんの膝の上でじーっと静かに目をつぶって冷えた体を温めてもらっているのでした。

そんなこんなの2008年、おじさんには密かなる野望が、心の中で芽生え始めていました。

それはおじさんの会社で所有している武蔵五日市の森(別名なごみの森)にいつか、この竹千代たちの子供たちが暮らせる「ウサギランド」を建設してやろうという壮大な夢でした。
しかしながら、おじさんの自宅からは遠いその五日市の森、さらには会社の持ち物であることなどなど、おじさんがひそかに計画するその夢を現実することは、かなり難しい現状であることから、おじさんは一人溜息をつくのでした。

「うーん」

それでも、いつの日か、、、、、

おじさんは竹千代と茶々丸を室内のケージ戻し二人が幸せそーにうとうとしている姿を眺めながら、小さな希望の灯を温めていく決意を固めていくのでした。

つづく

おまけコーナー

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今日の竹千代

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おじさんの膝にのると必ずジャージをかじる竹千代
おかげでおじさんの服はほとんど穴だらけ(汗

第二章
第13話おじさんの戦いへ

続きは「おじさんとうさぎ第二章」へ、ついにおじさんは夢のうさぎランド建設へ動き出したのでした、、、、。頭の中だけですが。

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2007年12月27日 (木)

#11 ハンサムの旅立ち

一昨日おじさんのうさぎ小屋から、幼名ハンサム君(元美人ちゃん)が、山梨の鳴沢村へ旅立ちました。ハンサム君の里親になって下さった方は、鳴沢村で自家農産販売をされているたまなさんという方で、ハンサム君はこれから新鮮な無農薬野菜をわんさか食べさせてもらえる、とても幸せなお家に引き取られて行きました。

おじさんは当日うさぎ小屋の掃除を終えてから、ハンサム君をひざの上に乗せて静かに語りかけました。

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「ハンサム君、今日でお別れだね、これからいっぱい鳴沢村で働いて、おいしい無農薬些野菜をいただくんだぞ。」

そういいながらおじさんは、そっとハンサム君を抱きかかえて、この子が何時までも健康で幸せに成長できるよう 、静かに祈りました。

おじさんの実家に旅立った子はいても、遠くのお家に里子として旅立つのは、ハンサム君が初めてのこと、おじさんは少しうるうるしながら、ハンサム君と子うさぎ達が生まれて、この小屋の中でにぎやかに飛び回っている姿をおもいだしていました。

子うさぎが偶然巣箱の入り口付近に飛び出しておじさんとご対面した数日後、おじさんはおじさんのお母さんに無理やりせがまれて、巣箱の中の子うさぎの様子を覗くことにしました。

その準備としておじさんはララに好物のサンチュを与え、ララが夢中でサンチュをほおばっている隙に、さっと巣箱の中を確認

「みんな元気に生きてるかー?」

おじさんはそっとララの羽毛布団をめくって、おもわずほんわかーっとした笑顔になてしまいました。中では数羽の赤ちゃんが静かにお昼寝中でした。、

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「か、かっわいぃ~!」

おじさんは赤ちゃんうさぎのあまりの可愛さに、感激して幸せ~な気持ちになっていました。

「おいおい、みんなちゃんとお母さんのおっぱいもらって生きてるかー」

おじさんがそっと赤ちゃんうさぎをさわると、赤ちゃんうさぎはお母さんのララがお乳をくれにきたのと間違えて、もぞもぞ起き上がりおじさんの方に顔を向けてきました。

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「ままー、おっぱいの時間?」

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「ねむいよー」もぞもぞ

小さな赤ちゃんうさぎがみんなしっかり生きているか、おじさんはそっと確認しました。

その時おじさんの目で確認できた子うさぎの数は4羽、その後、全部で6羽だったと分かったのですが、その時見えた子供達はみんな元気にもぞもぞと小さな身体を重ね合わせながらしっかり生きていました。

「みんな、元気に大きくなるんだぞ」

おじさんはそういいながらやさしく赤ちゃんうさぎ達を見つめていました。

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そこへお腹いっぱいサンチュを食べたララがもどってきました。おじさんはあわてて赤ちゃんうさぎたちにララの羽毛布団をかぶせ、小屋の戸をしめました。

それから数日立ちましたが、子うさぎ達の成長は早く、おじさんが覗くたびに日に日に大きく成長していました。

Buchikun

Chachamaru

Syuugou2mini

おじさんが、静かに子うさぎとの思いでにひたってると、おじさんの携帯に突然電話がなりひびきました。

「来た」

おじさんは静かにそういいながら、電話にでると、おじさんが思っていた通り、電話の相手はハンサム君の里親になってくださる、鳴沢村のたまなさんでした。

「ハンサム、新しいお父さんとお母さんが、君を迎えに近くまで来たぞ、さあ、お母さんと兄弟にしっかりお別れするんだよ」

おじさんはそういいながらハンサムを小屋の中にそっと戻しました。

小屋の中では、まるでお別れが分かっているかのように、お母さんのララがハンサムの頭を何度も何度も口でなめてあげていました。

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ララとのお別れをすませたハンサムのことを今度は、デニ子がまるでお姉さんのようにずーっと優しく、いたわり続けていました。

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「いっぱい、なめてもらえよ、ハンサム、」

おじさんはハンサムのお別れの写真を撮りながら、そっと目頭を押さえました。

生まれてから二ヶ月、とっても短い月日でしたが、おじさんには思い出がいっぱいのこっていました。

兄弟一の美男子、ハンサム、写真撮影ではいつも可愛いポーズをとってくれ、抱っこは少し嫌いだけど、何時もおじさんのそばに近寄ってきておやつを催促したハンサム、おじさんが一つ一つ彼との思い出をあたまにうかべていると、そこへ、おじさんとおじさんのうさぎ達のために、沢山の新鮮な野菜とたっぷり一年分はあると思われる牧草を摘んだ、たまなさんのジープが入ってきました。

こうしてハンサムは新しい家族とともに、新たに「銀杏君」という可愛い名前をいただき山梨の鳴沢村へ旅立っていきました。

「バイバイ銀ちゃん」

おじさんは、ハンサム改め銀杏君を乗せたジープが遠ざかっていく姿を静かに手を振りながら眺めていましたが、ふっと笑顔でつぶやきました。

「銀ちゃんか、、、、ということは、いづれ鳴沢村の銀ちゃんのそばに「やす」が必要になるな、、、。」

おじさんは鎌田行進曲で「銀ちゃんかっこいい~」といいながら、階段を這い上がる平田満の姿を頭に浮かべながら、鳴沢村の銀ちゃんのそばにいつかヤスが現れるのを勝手に予感していました。

つづく

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第12話お正月とうさぎさんへ

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2007年12月19日 (水)

#10 子うさぎとの対面

土木のおじさんの会社にチョコとララの赤ちゃんが生まれた日、おじさんはまるで自分の子供が誕生したかのようにはしゃぎまわりました。

誕生といってもまだ赤ちゃんの姿はララが自分の羽毛をぬいて作った、ふかふか布団のおかげで見ることは出来ませんでしたが、おじさんは仕事の途中何度も何度も、そのふかふか御布団を眺めに行きました。

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「何羽いるんだろう」

おじさんは、覗きたくてうずうずしていましたが、生まれたての赤ちゃんを人間が覗くと、お母さんが食べてしまうという噂を信じてじっと我慢していました。

ただ、その噂はひどい飼育環境によるもので、愛情をもって育てているうさぎさんは、そんなことはしないと、おじさんは後からショップの人から教わったのでした。

赤ちゃんが生まれた翌日、おじさんには少し心配ごとがでてきました。

それはおじさんが見る限り、おかあさんのララがまったくミルクを上げる気配を見せず小屋のなかでゴロゴロ、まるでぐうたらに食っちゃ寝しているどこかのおばさんのようにしていることでした。

「おいララ、君はいったい何時ミルクあげてんだ?」

おじさんはそういいながら、ララの小屋を覗き込みました。

ララは、ぼえーっとした顔で、巣箱の入り口に横たわっていました。

おじさんはすこしあきれながら、今度は巣箱の中を覗き込みました。
するとホンワカと盛られたララの特製羽毛ふとんが、もぞもぞ小さくうごいているではありませんか、

「おー生きてる生きてる^^」
うれしくなってまた会社内で大はしゃぎして、みんなからまた白い目で見られてしまいました。

その晩、おじさんは娘のゆうちゃんをつれてララの小屋に行きました。おじさんとゆうちゃんは、電気をけして静かに小屋の中の様子を見つめていました。
すると、しばらくして今までボーっと横になっていたララが、もぞもぞ自分の毛をぬきはじめたのでした。

「なんだ?」

おじさんとゆうちゃんは静かにララの奇妙な行動を見つめていました。
ララはおじさんたちにまったく気づかない様子で、ひたすら自分の毛を口でむしりとっていました。

「ゆうちゃん、静かに見ててごらん」

おじさんは自分の口の前で人差し指を立てて、ゆうちゃんにひっそりと話しかけました。

しばらくの間、自分の毛をぬきまくったララは口を大きく膨らませ、巣箱の中にピョンと入りこみました。
そしてそれから数分間静かに巣箱の中でじーっとしていました。

「ララ、ちゃんとお母さんしてたんだな、」

おじさんはうれしくなったのと同時に、ほっと一安心しました。

ゆうちゃんとおじさんは、なかなか見れない親子の光景に感激しながら静かに巣箱を見つめつづけました。

しばらくしてララは口の中にたっぷり含んだ自分の毛を子うさぎ達の上にぽろっと置いて巣箱から出てきました。おじさんはそんな美しい親子愛を見せてくれたララにお礼をいいながら静かにゆうちゃんに話しかけました。

「見ただろゆうちゃん、ララはとっても痛いのに自分の毛を抜いて、赤ちゃんが風邪を引かないように頑張ってるんだね、うちのママも痛い痛い思いをして一生懸命ゆうちゃんとみんなのことを産んだんだよ」

おじさんはそんな話をしながら、自分でも感激しまくってひそかに目頭をうるうるさせていました。

それから、しばらく巣箱を覗いていましたが、ぐっすり眠っているのか赤ちゃんの羽毛布団はひっそりと静まりかえっていました。
おじさんとゆうちゃんは。静かにララと赤ちゃん、そして上でボーっとしているチョコにバイバイを告げて、小屋をあとにしました。

翌朝、おじさんが小屋に行くと小さなうれしい事件がありました。

なんと小屋の入り口付近に一羽の赤ちゃんの姿が、

「あー、赤ちゃんだ、赤ちゃんだ!!」

おじさんはあわてて小屋を空けて、あかちゃんをそっと片手で抱き上げました。
赤ちゃんうさぎはおじさんの手の平の上でもぞもぞ、元気にうごいていました。

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「うほほー、可愛すぎるー」

おじさんは、あわててポケットにあったカメラを取り出して撮影しましたが、あわてていたせいで写真はすべてピンボケ、

「あーいかん、」

おじさんがカメラの調節をしていると、食事を終えたララが、

「おじさん、あんた何してんのー!」という顔で戻ってきました。

おじさんは大慌てで赤ちゃんうさぎを、巣箱の奥のララちゃん布団の中に戻しました。そしてその時、布団の中で数羽の小さな赤ちゃんが動いているのを見ることができました。

おじさんは、めちゃめちゃ得した気分になり、その日一日ハッピーな気持ちで過ごしたのでした。

つづく

おまけコーナー

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昨日のハンサムくんですよーん^^

第十一話 ハンサムの旅立ち

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2007年12月18日 (火)

#9 朝の風景

「おーい、おはよー、おめーたちー!」

土木のおじさんは、朝のあいさつをしながら、うさぎ小屋に近づきました。

お腹をすかせてみんな大騒ぎ、中でもララは入り口の金網をガリガリ、おじさんは大好物の麦を新しくダイソーで買って来た、木箱に入れてララと子供立ちの小屋に、入れてあげました。

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大好物をもらってララと子供達はみんなで争奪戦、おじさんはあわてて麦のありかが分からない竹千代と茶々丸を
「おい、えさはあっちだってのー」
と笑いながら 誘導してあげました。

その隙にみんなの小屋とケージ内を掃除するおじさんですが、おじさんのお家に数日遊びに行っていて戻ったばかりの竹千代は、何度も何度もおじさんが掃除を邪魔しにやってくるのでした。

「たけちー、どきなさいってのー」

おじさんはそんな竹千代が可愛くてしかたありませんでした。

やがて掃除を終えたおじさんは、手のひらに大好物のパパイヤを たっぷり握り小屋の中で手を開きました。

第一発見者は竹千代です。賢い竹千代は何時でもおじさんのそばをうろうろしているのでおやつのゲットも見事トップでした。

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二番手はまたまた、おじさんのそばにチョコチョコ現れる茶々丸、そのあとに続いて近くのホームセンターで男の子だったことが判明して、美人ちゃんから幼名を改めたハンサム君でした。

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その後、お母さんのララ、それにおじさんがヒゲゴジと呼んでいたヒゲダンスの子におじさんはフルーツをあげるのでした。
ただ、ヒゲゴジ君はおじさんのことがどうも嫌いらし、おじさんが頭をなでようとすると逃げ回ってしまうことに、おじさんは少しだけ心をいためていました。

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「俺がロバートデニ子なんて名前で呼んだりするから、怒ってんのかな?」

おじさんはボソッとヒゲゴジくんに話しかけました。

数日前おじさんは近くのホームセンターで子供達の性別をみてもらったのですが、その時4人の子供達の中でこの子だけが女の子だということが判明、おじさんは何となく横顔がロバート・デニーロに似ているヒゲゴジくんを、それからしばらく、デニ子、デニ子と呼んでしまったのでした。それ以来、デニ子はおじさんから遠ざかるようになってしまいました。

「そのうち可愛い名前考えてやっから、そろそろ心を開いてくれよー」

おじさんは渋い顔をしながらヒゲダンスの子に話しかけるのでした。

一階の連中が終わると、今度は腹を空かせたおとうちゃんのチョコです
そうとう待っていらだっていたチョコにおじさんは、たんまりえさをあげました。

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チョコはがっつんがっつんえさをほうばって、少し満足したころ得意の
「おじさん、なでて、なでて、、、」と頭を出してきました。

「おーおーここんとこ忙しくてなでてやってなかったなチョコ」
そう言いながらおじさんはチョコの頭をやさしくなでなでしてあげました。

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しばらくなでなでしてもらったチョコはおじさんの手からぴょいと離れて、牧草を食べに行きました。

おじさんはチョコの小屋とララと子供達の小屋の残った部分を掃除して、みんなにおじさんの畑で取れた新鮮サンチュを上げました。

Cimg1786 

絶品サンチュに大喜びのみんなは相変わらず、無念夢想の顔でサンチュをほおばりましたが、そんなとき竹千代だけなぜかおじさんのもとにするするやってきました。

「何だタケチー、もういらねーのか?」

おじさんはそういいながら竹千代を静かに抱きかかえ、おじさんのひざの上にのせ静かに頭をなでてあげました。

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竹千代は、しばらくおじさんのお家にいたいたのですが、べランダで変な植木を食べてお腹をこわしてしまい数日前ララママのもとに帰ってきたのでした。
おじさんの家に遊びに来ていた時、おじさんの娘からお嬢様だっこを覚えた竹千代くん、

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おじさんは得意にって彼にお嬢様だっこをしながら、竹千代や子うさぎたちが生まれた時のことを思い出していました。

つづく

第10話へ 

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2007年12月10日 (月)

#8 子うさぎ誕生

ララとチョコが初めて夫婦の契りを交わしてから数日、土木のおじさんは毎日注意深くララの行動をながめていました。

そんなある朝、ララは所かしこにカリカリ、カリカリ穴掘り行動をはじめたのでした。
「おー、これぞ、まさしく」
おじさんは以前からネットでうさぎの出産についてのサイトを研究しており、ララの穴掘り行動はまさに、赤ちゃん誕生への前ぶりでした。

さー、いよいよおよそ一ヶ月で赤ちゃんうさぎとご対面、おじさんはわくわくしすぎて仕事も手につきませんでした。

おじさんは早速ララと生まれてくる子供達に、巣箱をプレゼントしようと、またしても近くのホームセンターで材料を眺めてはあれこれ思案を開始しまっした。

巣箱といっても、いままでそんなもの見たことのないおじさんは、困った時のネットだのみをはじめ、その中であるブリーダーさんの日記から屋根つき豪華巣箱のイメージを完成させたのでした。

「これだ!これを作ってやろう。」

イメージが固まったおじさんは、早速巣箱作りに、とりかかりました。
そのころのおじさんは、ララチョコ豪華ハウスを完成した経験から、すっかり大工仕事に自信をつけており、日ごろから「大工のおじさん」などと名乗っては、会う人会う人に、
「なに?○○が欲しい?よし、それじゃこの大工のおじさんが作ってやろう。」
そんなことを、語っていました。

しかし残念ながら、もともと大工仕事が大の苦手で、何を作らせても失敗ばかり、そんなおじさんのことを知っている友人は誰一人おじさんに、何か作って欲しいなどといいませんでした。

そんなおじさんでしたが、それは見事な巣箱を一日掛けて完成させてしまったのです。

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おじさんは、その素晴らしいできばえに大満足、さっそく出来たての巣箱をララと生まれてくる子供達にプレゼントしました。

ところが、その巣箱がその後、お母さんとなったララママを困らせてしまう、大欠陥巣箱だったとはその時おじさんは、まったく気づいていませんでした。

欠陥については後日お話させていただきますが、おじさんの最高傑作巣箱を小屋のケージ脇にセットしたおじさんは、その中に巣材用に牧草をたんまり押し込み、ララの小屋の前にどっかと腰をおろしました。

「さあ、ララ、おじさんからのプレゼントだ、素晴らしい巣箱だろー^^」おじさんはそんなことを、つぶやきながらララの動きををじっと見つめました。

探検マニアのララはさっそく小屋の中にどっかと現れた巣箱のあちらこちらを探索、おじさんは期待と不安でわくわくしながら、静かに息をころしてララの動きを観察していました。

やがて巣箱の回りを探索し終えたララは、ピョンと巣箱の中へ、

「おーし、そうだララ、君はここで立派な赤ちゃんを産むんだぞー」
おじさんはこぶしを握りしめて、ガッツポーズ、しかしそんな喜びもつかの間、ララはなんだこんなの、という感じで箱からピョンと飛び出すと、さっさと小屋のすみの彼女のお気に入り場所でごろっと寝そべり、そのまま大爆睡、それからというものララは巣箱を単なる踏み台として使うのみで、まったく興味をしめしませんでした。

それから数日、おじさんは毎日毎日巣箱の変化を観察しましたが、まったく変化はなく、ララは時々巣箱の中の牧草をつまみ食いするだけでした。

「この子、もしかして妊娠してないの?」

おじさんは少しがっくりしました。ところがどっこい、人というものは期待している時はなかなかことは起きませんが、何とかは忘れたころにやってくる。
ある朝おじさんがララの小屋をのぞくと、巣箱の入り口付近に何とララが作ったと思われる牧草の目隠しが、さらに巣箱の外にたっぷりあった牧草は見事にからっぽ。

「うおーーーーー!」

おじさんは、朝っぱらから雄たけびを上げ、そしてもしやと思い、ララの牧草入れに沢山の牧草を補充しました。
するとララは待ってましたとばかりに、牧草をわんさか口に銜えては、ぴょんと巣箱の中へ、また飛び出して銜えては巣箱の中へ、あっという間におじさんが補充した牧草を巣箱に運び入れてしまいました。

そんなララの一生懸命な姿におじさんはうれしくなってしまい

「よし、ララもっと入れてやるぞー、牧草はこの日のためにたんまり買い込んでんだ、いーっぱい使っていいからなー、ほれ、ほれ、ほれ」
おいさんは牧草がなくなっては追加、なくなっては追加、そんなことを繰り返しながら、せっせと巣材を運びいれるララの御手伝いをしたのでした。

いつのまにか巣箱の中にはたっぷりと巣材の牧草が形よくつまれ、ララは早朝からがんばっていた疲れからか、またどっかとお気に入りの場所に寝転がって、爆睡してしまいました。

「ララお疲れさん、もう少しで子うさぎに会えるな。」

おじさんの頭の中は期待がどんどん膨らんで、もう爆発寸前でした。

そして、それから数日後の10月に29日、おじさんが朝のえさをあげに小屋に近づいたときでした。

「うおー!」

おじさんは思わず絶叫、そして急ぎおじさんの土木会社の人たちの元へかけより

「生まれたー、赤ちゃんが生まれたー!」

おじさんはまるでわが子が生まれたかのように、大はしゃぎで会社内を駆け回りました。

ただ、生まれたといっても、赤ちゃんの姿はまだ見えません、
巣箱の中に突如現れた白い大きなのララの羽毛布団、それこそが赤ちゃん誕生の証だと、おじさんは前々から覗いていたサイトによって知っていました。

うさぎは出産のあとに、小さな赤ちゃんを暖めるために、自分の身体の毛をむしりとって羽毛布団を作る、おじさんは現実にその光景を目の当たりにして、感動のあまり涙がでてしまいました。

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そしておじさんは小屋の別の場所に目をやりました。
そこには身体に血をつけて、自分の身体中の毛をむしりとり、ぼろぼろになったララの姿がありました。

「ララー、がんばったな、がんばったな」

おじさんは横になって休んでいるララをなでながらほめると、すぐに会社の下の田んぼに咲いているクレソンをたんまりとって来て、ララの小屋にどっかと入れてあげました。
いつもなら、すごい勢いで吹っ飛んでくるララも、さすがは出産直後とあってのそっと近づき、クレソンをバリバリ食べていましたが、しばらくするとまた横になって爆睡してしまいました。

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「こんな感動をもらえるなんて、」

おじさんは改めて偶然迷い込んでしまったペットショップでの出会いを心から感謝しました。そしてまだ姿は見えないララの羽毛に包まれた子うさぎの前で、みんな健康に祖だってくれよー、そう願いをかけました。

おじさんがそんな感動を味わっているさなか、二階の小屋ではお父さんになったチョコが

「俺、そんなの関係ねー!」

というオッパッピーな顔でバリバリ牧草を食べていました。

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つづく

第九話 朝の風景へ

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2007年12月 7日 (金)

#7 チョコと茶々丸

 土木のおじさんは今日ひさしぶりに行きつけの料理屋さんでお昼をたべていて、その裏手の道路沿いに沢山のうさぎを飼っているおじいさんの話を聞きました。

うさぎと聞いては黙って入れないおじさんは、さっそく見学に行きました。
道に沿ってフェンスを無造作に張り巡らした小屋には、男の子組が数羽、女の子組が数羽、うれしそうに野菜をほおばっていました。

おじさんは、そこでそのうさぎさんたちを飼っているおじいさんと親しくなり、しばらく話をしていました。

「金にもなんねーけど、近くの幼稚園の子供達が見に来るから、こうやって世話してんだ」
おじいさんはぶっきらぼうにそう話しながら、小屋のフェンスの修復をしていましたが、目元はやさしい微笑みを見せていました。

おじいさんの小屋では頻繁に穴を掘ってうさぎさんが脱走するらしく、一度は小屋からおじいさんの家の床下にトンネルをほって逃げだした子の話や、急で5メートル近くある壁ぞいに昔小屋を立てたら、その壁をどうやって登ったのか見事にそこから抜け出した話など、うさぎさんのすごさをうれしそうに話してくれました。

おじさんは会社にいる子うさぎのことなど話し、おじいさんとすっかり仲良くなり、帰りしなにうさぎ小屋のとなりにあるおじいさんの畑から、野菜を分けてもらい帰ってきました。

さっそく新鮮な野菜をララと子うさぎ、そしてチョコにプレゼンしたおじさんは、それからしばらく考えごとをはじめました。

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あのおじいさんのところでは、男の子と女の子の部屋に別れてたけど、、、、

おじさんは満腹したようすの茶色い子うさぎの茶々丸を小屋から出して、ひざの上でなでながらそっと、茶々丸のお尻のあたりを静かにまさぐりながら、果たしておちんちんがついているか、調べ始めました。

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おじさんの目で見る限り茶々丸には小さなおちんちんらしき物体がついているように見え、おじさんにとっては小さな悩みでもありました。

「性格の穏やかなチョコなら、、、それに前、子供と大人のうちなら、うまく行けば雄同士も一緒に暮らせるって誰かいってたっけな、、、。」

そんなことを考えながらおじさんの頭には、おじいさんのところで見た男の子同士のうさぎたちの姿が浮かんできました。

「よし!」
おいじさんはそう言い放つと、突然茶々丸を抱きかかえながら、チョコの小屋を開け、その中に茶々丸をぽいっと入れてみました。

「さあ、どうなる、、、、。」
おじさんは真剣にチョコと茶々丸の様子を見つめました、

野菜をほおばっていたチョコは、突然の小さな訪問者にびっくり、一瞬とまどったのもつかの間、いきなり茶々丸めがけて突進してきたかと思うと、後ろから乗りかかって、愛のランバダダンスを始めてしまったのでした。

「あー、馬鹿チョコー!」

おじさんは必死にチョコを静止させようとしますが、チョコは興奮してとまりません。

「こらー、おい、息子だっていうのー、やめれーーー!」
おじさんはやっとの思いでチョコを静止、あわてて茶々丸を抱きかかえて、チョコの小屋から離れました。

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「お前そんなにたまってたのかよ、、、あぶなく近親相姦するとこだぞ、それも相手は息子だぞ」
おじさんは小屋の入り口で、茶々丸を眺めながら立ちすくんでいるチョコに話しかけました。

びっくりしたのは茶々丸です。いきなり知らないおじさんに犯されそうになってしまいビックリ、相当恐かったらしく茶々丸はしばらく放心状態でおじさんのひざの上で、ぼけーっとしていました。

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「こ、こわかったよーーーー、なにすんだよーおじさん」

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「すまなかった、茶々丸、、、でも、お前のお父さんなんだぞあいつは、、、、。
そんなこと言ったって分かるもんじゃないか。」

おじさんは茶々丸の頭をなでながら、何度もあやまり彼をみんなのもとへ戻しました。

茶々丸は今起きたこわーい出来事を一生懸命お母さんのララに訴えるように
ララのもとでうろうろしていましたが、しばらくしてまた兄弟のもとへかけよりました。

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兄弟たちも、おい茶々丸大丈夫か、怪我はないか、などと茶々の身体をくんくんしていましたが、やがてみんなでまた野菜をほおばり始めました。

生まれてひとつきちょっと、いつの間にか牧草を食べたり、高いところへンぴょンと飛び乗ったり。今ではすっかり達者になったチビたちを眺めながら、おじさんはこの子たちが生まれた日のことを思い出していました。

つづく

(時間がなくて今日はここまでです、おわびに撮れたて写真数点ハリコします)

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美人ちゃん①

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美人ちゃん②、とっても良い子になってきてますよーん

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竹千代君は、我が家のアイドルです^^

第八話 子うさぎ誕生へ

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2007年12月 4日 (火)

第六話 文吉爺さん

今日も子うさぎ達は元気、元気、おじさんはララとチョコそして四羽の子うさぎちゃんたちに、朝の日課である、麦とご飯それに、おじさんの会社の社長さんが、五日市の知り合いの農家のおじいさんから分けてもらった、野菜をたんまりあげて、うれしそうに子うさぎさんを眺めながら、語り掛けました。

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その日もおじさんは、子うさぎ達を一羽ずつ順番にひざに乗せて、みんなにたっぷりの愛情をそそぎ、里親さんのもとへ行った時の準備をしていました。
そしておじさんは、一羽の器量の良い子うさぎを抱き上げて、静かに語りかけました。

「君は、山梨に行って幸せになるんだぞ、いっぱい抱っこを覚えてかわいがってもらうんだぞ、美人ちゃん」
お鼻のところが薄茶のその子のことをおじさんと、おじさんの奥さんは美人さんと呼んでいました。
はじめはもぞもぞ動いていた美人ちゃんは、少ししておじさんのひざの上で静かにおじさんに頭をなでられていました。

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「君の兄弟も幸せにやってたぞ、、、」
おじさんはそう言いながら、週末里親さんのもとに旅立った二人の子うさぎを思い出していました。

里親といっても旅立った二人の子うさぎは、おじさんの実家に住んでいる姪っ子のもとへ向かったのでした。おじさんは二人のことが気になって仕方なく、朝こっそり会いに行き、そこでとても良い環境で育てられていた二人を見てうれしくなりました。

二人はココとオレオという可愛い名前をもらっており、兄弟なかよく寄り添いながら大切に育てられていました。

おじさんは実家のリビングでチョコチョコ走り回っていた、二人のことを思い出しながら残った4羽の赤ちゃんの行く末を考えていました。

おじさんの心のなかでは、生まれてすぐに、小屋の中から最初に顔を出してきた目の周りだけが茶色い子うさぎと、お父さんのチョコによく似た茶色い子は、手元にのこして育てる予定でいました。
そしてその子たちのことを、おじさんは茶々丸、竹千代と勝手に幼名をつけて、かわいがっていました。

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残った子うさぎは、お顔の鼻の下がドリフの髭ダンスのように濃い子で、おじさんは普段からヒゲゴジラのゴジ君と呼んでいる子と、おじさんのひざの上で静かに抱かれている美人ちゃんでした。
美人ちゃんは今月クリスマスのころに、山梨の自家生産販売をされている農家の方の御宅へ里親として旅立ち、その直売所でみなさんから可愛がってもらえることが、決まっていました。

おじさんは美人ちゃんに、「君は良かったなー、大好きな旬の野菜が食べほうだいのお家に行けるんだぞー」 そう話しかけながら、美人ちゃんを静かに持ち上げ顔の前で優しく語り掛けました。それからしばらくおじさんは美人ちゃんのおなかをなでながら、おまたを調べましたが、まだまだなれないおじさんにはウサギさんの性別の見分けが出来ず、今度詳しい人に見てもらおう。そんなことを思いながら、そっと美人ちゃんを小屋の中へ戻しました。

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そしておじさんは今度は、小屋の中で麦をほおばっていたヒゲゴジくんを抱き上げ、君は何処に行くんだろうね。。。
ヒゲゴジ君を自分の顔に近づけながら

「やっぱし、文吉ジイのところに行くのかな、、、。」
そんなことをつぶやきながら、チョコとララが初めて結ばれた満月の夜のことを思い出していました。

チョコがチェリーボーイから脱却できたあと、おじさんは家路に向かおうと振り返ったとき

「ぎょえー!」

おじさんの後ろには、北方戦線より帰還したばかりの、ぼろぼろのじいさんが、すさまじい形相でおじさんをにらみすえていました。

「おい、なにやってんだよ、、、うさぎじゃねえかよ。」
じさいさんは大きなガラガラ声で、ぶっきらぼうにおじさんに話しかけてきました。

「な、なんだよ、文吉ジイかよ、びっくりしたー、一瞬兵隊さんの幽霊かとお思って、心臓が止まるかとおもったじゃねえか。」

おじさんは、胸をおさえながら、そのぼろぼろに汚れた爺さんに話しかけました。

「バカ野郎!誰が幽霊だ、このやろう!」

爺さんはギョロっとした眼玉に、かすかな微笑を浮かべながら、おじさんに答えました。
おじさんが兵隊さんの幽霊と間違えたそのお爺さんは、実はおじさんの会社で文吉ジイと呼ばれている、工事部のお爺さんだったのでした。

文吉ジイは70近い現在も現役としておじさんの会社で頑張っている、スーパー爺さんでした。
その目玉はギョろっと大きく、太い眉毛は空に向かって見事に跳ね上がり、その口は異常なまでにでかく、一見、人食い人種のような顔立ちをしていました。

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その日爺さんは仕事を終えて、明日の材料をとりに会社に戻った所でした。

久しぶりに会社に顔をだした文吉ジイは、そう言いながらチョコとララの小屋に顔を近づけて、

「なんだ、たれ耳うさぎじゃねえかよ、つがいかよこいつら」
今にもそのでかい口で、ぺろっと一飲みしそうな顔で小屋の中をのぞきこみました。

「ホーランドロップっていうんだよ、茶色が雄で白がメスだよ」
普段は穏やかですが、ジイと話すときは何故か、言葉が汚くなるおじさんは、そう吐き捨てるように言葉を返しました。

「こいつがオスかよ、おい!掛け合わせしねえのかよ」
ジイはチョコにめいいっぱい顔を近づけました。

「おい、食うなよジイ」
おじさんはいきなりジイがチョコをバクッとやりそうで心配になりました。

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「ばかやろう、食うわけねえだろが、、、でも、可愛いなこいつは」
文吉ジイは顔に似合わず、実は動物が大好きなのでした。文吉ジイは津久井に自分の小さな資材置き場をもっており、そこで、鴨やうずらなどひそかに飼育していました。

「俺も置き場でうさぎ飼ってんだよ、ミニうさぎってんだけどよ、店ででかくなったのもらってきたんだよ、ミニとかいってでけえから、聞いたら耳が小さいからミニうさぎだなんて店のやつが抜かしやがってよ。」
ジイはそう話しながら、その人食い人種のような顔に子供のような笑顔でおじさんに向き直りました。

そしてジイは、何かに気が付いたように、小屋の中にいるララとチョコを見つめて
「一緒にいるじゃねえか、かけたのかよ」

「ああ、今日成功したみたいなんだけどな」
おじさんはそう答えましたが、なんとなく頭の中で文吉ジイが子うさぎをおいしそうに丸焼きにして食べている姿が、うかんできてしまい。

「絶対ジイには、やらねえ、、、食うから。」
文吉ジイにきっぱり言い張りました。

「食わねえっていってんだろ」

「いや、食う、置き場のうさぎだって、鶉だって、いずれは食うんだろ。」

「ばかやろう食わねえってんだろ」

おじさんと文吉ジイは夜中のうさぎ小屋の前でそんな奇妙な会話を繰り広げていました。

おじさんは、ヒゲゴジ君を抱きながら、その日の会話を思い出してプっと噴出してしまいました。

「まさか、本当に食われることは無いと思うけど、、、。」
おじさんは、笑いながらヒゲゴジ君の顔をじろじろながめ、そのヒゲダンスのような御茶目な顔を見ていて、いつしか彼のことが大好きになっているのに気が付きました。

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つづく

第七話 チョコと茶々丸

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2007年11月30日 (金)

第五話 愛の成就


 #5 愛の成就

 チョコがララにふられてから数日たちました。チョコはあの日以来、ララのことが忘れられない様子で、おじさんもチョコの恋心をおもうと、なんとか実らせてあげられないものか毎日なやんでいました。

おじさんは考えたすえに、ララとチョコの仕切りを網で仕切り、一階と二階で、ふたりが何度も網越しで出会えるようにしました。
何事にも興味津々なララはさっそく二階のチョコが気になるのか、それともチョコのえさ箱が気になるのか、頻繁に二階のチョコの部屋を下から覗いていました。

かわいそうなのはチョコです、そのたびに愛しのララちゃんだーと、飛び跳ねて近づき、うれしそうに下の小屋をながめていました。

そんな日々が数日続いたあるひ、おじさんはまたララとチョコを引き裂く金網を取り外したのでした。

さっそく偵察ずきのララはぴょんと軽快なステップで、チョコの小屋の中へひとっとび、
牧草を食べていたチョコは、愛しのララちゃんの訪問に、大好きな牧草もほっぽらかして、ララちゃんめざして突進、すぐさまララにおおいかぶさりランバダダンスをおどるのでした。

そんな様子をおじさんはしばらく眺めていましたが、急におじさんの土木会社にお客さんが現れてしまい、しばらくの間おじさんは二人の小屋から離れていました。

しばらくして、小屋のほうから、ドンガラガラガッシャーン!
大きな物音が聞こえてきました。おじさんが気になって見に行ってみると、チョコの部屋の中で、ララは悠然とチョコのえさにむさぼりついていて、チョコがいません。おじさんは、はっとして下のララのお部屋をのぞき込みました。

「、、、、やっぱり、、、」
夢中でララを追いかけていたチョコは、うっかり一階と二階を結ぶ通路から、みごとに落っこちてしまい、いったい何が起こったのかわからないといった顔で、きょとんと上をながめていました。

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幸いチョコに怪我はなく、二度目のロマンスは、おじさんがうっかり二人をつなぐ扉を閉め忘れたおかげで、ララがチョコのえさを見事ゲットという結末に終わってしまいました。

「チョコ、すまなかったな、おじさんがうっかりしてたばっかりに、、、」
おじさんは、自分の失敗でチョコの恋を成就させてあげられなかったことを、反省して絶対にいつか二人を結びつけてみせる。
おじさんはいついしか、おせっかいな縁結び命の仲人おばさんと化していたのでした。

翌日は満月の夜でした、
おじさんは、何かがおこる、その日は心の中でそう予感していました。
というよりも、おじさんはネットである方のホームページから満月の日が良いと読んでその日を狙っていたのでした。

会社が終わって、さっそくララとチョコの仕切りを取り払い、今度はチョコが転落などしないようララがチョコのえさを食べに二階へ登った直後、二人の仕切りを再びふさぎました。

チョコの心にも、何か熱いものがあったのか、おじさんの目には今日のチョコは、一味もふた味も違う、獣のような雰囲気を感じさせられました。

そして二人の格闘が始まって、5分、チョコが後ろから愛のランバダを踊り始めたときふっとララの腰が上に競りあがったのでした。

「おー!」
おじさんは思わずその一瞬の出来事に声をだしてしまいました。
まさに一瞬、おじさんの目にも決まった!そう感じ取れた直後に、チョコは「ぶー」と声を上げて、ま横に、ドテッと奇妙な倒れ方をして、しばらく動かなくなったのでした。

「きまったー!つ、ついにチョコがチェリーボーイから脱出したー!」

ひそかに愛が実ったときの男の子の行動をネットで知っていたおじさんは、二人の愛の成就を確信したのでした。
その後ララは何時もとは違う雰囲気で、寝そべっており、チョコは少しして起き上がりましたが、その場から離れたところで、つかれきった様子で寝そべりました。

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「おおー、やったよ、、、おお、やったよー」
おじさんは訳の分からない、喜びの言葉を何度も何度もつぶやき、小さなガッツポーズをしながら、チョコを見つめて「うん、うん」とうなずいていました。

その時おじさんは、ホームランを打ったわが子一茂を、ベンチで静かに見つめながら、喜びをかみ締める長嶋監督の熱い気持ちに少し近づいた、そんな気がしたのでした。

それからというもの、あれほど逃げ回っていたララが、今度はチョコに熱いまなざしを向け、なんとチョコの寝ているそばで、ラブラブ愛を語り始めたではありませんか、
チョコもそれに答えて、二人はまるで新婚ほやほや、新婚旅行で処かまわずチューをしまくる、恋人同士といういちゃつきをはじめました。

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これは一本取られた、、、。おじさんは二人の熱々ぶりにすっかりまいってしまい
「人の~恋路を~♪邪魔す~るやつは、窓の月さえ、憎らしい~♪、ええ、車やさ~ん」
などと美空ひばりのどどいつを、下手な歌声で一説つぶやき、今夜は二人をそのままにして帰ることに決めました。

「うまくやったな、チョコ、今日は仲良くやれよー」
おじさんがそういって後ろを振り返ると、

「ぎょえー!?」

おじさんの後ろには、北方戦線から帰還したばかりの、ぼろぼろに汚れた軍服をまとった、爺さんが、それは恐ろしい形相で、おじさんをにらみすえながら、黙って立っていたのでした。

つづく

第六話 文吉爺さんへ

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